ドットビー・プログラムは、11-18歳(中高生)の子ども達を対象にしたプログラムです。「ドットビー(.b)」とは、 「ストップし呼吸し、ただある(Stop, Breathe and Be)」というマインドフルネスの基本的なプラクティスを名称としたものです。プログラムでは、このドットビーをはじめ、さまざまなプラクティスを体験し、実践的に学ぶことで、注意や思考をコントロールし、今この瞬間の身体感覚にとどまる力を涵養していきます。
1レッスン40-60分、全10回のレッスンで構成されており、それぞれのレッスンに子どもの興味を引く美しいパワーポイントスライド、ビデオクリップ、教師用テキスト、配布用プリント、ホームワーク・ビデオといった良質で充実した教材が準備されています(http://www.dotbe.org/)。Kabat-Zinnが開発した8週間のマインドフルネス・ストレス低減法(Mindfulness-based Stress Reduction: MBSR)を方法論の基盤に据え、子ども向けに易しい表現でありながら、マインドフルネスの基本を余すことなく学べるように工夫されています。
マインドフルネスを指導するためには、まず指導者がマインドフルネスを深く体現していることが重要であるとされています。この点を踏まえ、ドットビー・ティーチャーの指導者資格を取得するには8週間のMBSR・MBCT受講後2~3ヶ月経過している等といった前提条件が定められており、その後4日間のティーチ・ドットビー(Teach .b)と呼ばれる研修を受ける必要があります。
MfCPではMiSPと連携協定を結び、2021年から日本おいて指導者養成と国際比較効果検証を行っています。また私たちは、ドットビー・ティーチャーのつながりを保ち、体験や知見を共有するために継続サポート・システムを構築しています。自主的な定期グループレッスン、さらに月に一度自由参加形式のWebミーティングを実施し、現状報告や情報共有を行っています。